前回は降雪センサーの劣化によって灯油代が爆増するケースについて説明しました。降雪センサーは10年程度で劣化が顕著になり、その結果低効率運転にしないと十分な融雪が得られなくなるためでしたね。それではこのような想定外の過剰運転は防止しつつ、ロードヒーターを必要なだけ運転することはできるのでしょうか?具体的な方法を挙げていきたいと思います。
降雪センサーを交換する
まず一つ目は「降雪センサーを交換する」です。劣化したセンサーは交換してしまえばいい。その通りです。原状回復なので今まで以上のリスクを負う必要はありません。一方で交換には10万円近い費用がかかります。また劣化に気づく前に交換できなければ、劣化から交換までの過剰運転分はコストとしてかかってきます。
遠隔手動運転をする
降雪センサーを介さずに完全手動でON/OFFをかける方法です。ロードヒーターの初期の頃は大家さんがヒーターのスイッチを手動で入れていました。昔ながらの方法なのですが、今はスマホで遠隔操作できる時代になりました。とけピタ君のミニマム・スタンダードプランのサービスはこれにあたります。しかし付け忘れ消し忘れなどの人為的ミスが起こりえる点、降雪状況を常に意識する必要があり、これはなにかと神経を使います。ちなみにとけピタ君ではOFFタイマーがついており一定時間後に自動的にOFFにすることで消し忘れを極力減らすことができますし、降雪センサーによる自動運転モードへの切り替えも可能です。
降雪センサーの長寿命化
とけピタ君では降雪センサーを長寿命化することができます(オプション機能[特許取得済み])。構造上降雪センサーの損耗はセンサーの片側に集中してしまうのですが、この技術によりセンサーの両側がまんべんなく消費されるようになります。これにより長期間安定した稼働を実現することができます。
いかがでしたでしょうか?歴史的には降雪センサーが導入されることで、はじめてロードヒーターの運転が全自動化されました。一方でこのような装置は必ず経年劣化が起きてしまい、時として過剰運転を引き起こしかねません。このような運転を可能な限り回避するための方法をお伝えしました
